記事で紹介した製造2社の事例も含め、世界のDXの実践をまとめた「ハッキング・デジタル」の邦訳版が発刊されました。DXを進めるうえで多くの企業がぶつかる課題と、エビデンスに基づく助言とベストプラクティスが満載です。ぜひ、自社のDXプロジェクトにご活用ください。
DXは「プロジェクト」ではなく「ジャーニー」である。
- なぜDXなのか。明確で強力な「変革理念」を掲げるには?
- デジタル化の取り組みを、どの程度まで統合/分離するか?
- 社内にない技術やソリューションにアクセスするには?
- サービスモデルへ移行し、プラットフォームの力学を用いるには?
- リソースを柔軟に割り当て、サイロ横断型の連携を促すには?
- プロジェクトを拡張して、スケールアップを図るには? など
テーマごとに、ベストプラクティスや洞察、アドバイスを提供する。順不同で読んでいっても学びや洞察が得られるように、本書は、どの章も同じ構成になっている。まずは各章のテーマとなる課題を提示し、最重要のアドバイスを短くまとめたあと、次の4つのセクションで深掘りする。
- なぜ重要か(なぜそれがDXの成否にかかわるのかを説明する)
- ベストプラクティス(その課題にどう取り組むべきか、事例を交えながら説明する)
- ツールボックス(すぐに効果を出すために用いることができるツールを紹介する)
- チェックリスト(本書のアプローチを取り入れる際の検証に使える質問を紹介する)
「本書の目的は、DXの「どうやって」を解き明かすことだ。難しいことだが、不可能ではない。私たちは思い出したくないほど多くの失敗を目の当たりにしてきたが、その一方で数多くの成功も見てきた。本書では、そこで得たベストプラクティスや洞察、アドバイスを取りそろえている。いま直面しているDXの難所を乗り越え、道を切り拓き、デジタル組織の実現に近づくために、ぜひ役立ててほしい」(序章より)